スノーボードブーツに Grivel アイゼン。グリベル G10 ワイド クランポン。


続々とSNS等で春のバックカントリーの様子がアップされていますね。

次は富士山かな。

先日は気温が30度近くいった所もあったみたい。

そうなるともう夏ですね。

日焼けには注意してください。次の日後悔します。。

最近のバックカントリーでは、スプリットボードの人が多くなりました。

私も以前はスプリットボードで登ってました。登りが楽しくなりオススメです。

ですが、最近はソリッドボードに変更しました。

以前所有していた私のスプリットボードが、荒地での食いつきがイマイチで、よくバタつくのが気になって気になって。

大切な滑りで納得がいかないことが多々ありました。

最近のスプリットボードはそんな事は無く調子良いはずです。

せっかく大変な思いをして登るのだから、乗り慣れている板で滑りたい!と思うようになって。

そうなると足元はスノーシューか、この時期だとアイゼンになるかと思います。

登りでは板を担がなくてはいけないし、滑りではスノーシューを担ぎます。

スプリットと比べると常にバックパックが重い。。。

ラクさで言ったら確実にスプリットなんですけど、この板で滑りたい!って人も多いと思います。

費用の面でもスプリットだと、板にバインにシールにと丸々必要になります。

それに、ほとんどの人が最初は普段使っている板と、スノーシューで登るスタイルになると思います。

スノーシュー関連記事↓
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なにやら先日の立山では、20〜30cm積もったみい。 立山やはり凄い。。 この時期でもスノーシューが必要な積雪。...

そうなると、ちょっとでも荷物を軽くしたい!

少しでも身体の負担を減らしたい!

という思いが出てくるかと思います。

私は常々、思っています。。

この時期ですと新雪の積もる事もほぼ無いでしょうし、
少しでも荷物を軽くする為アイゼンで登るのが良いかと思います。

そこでスノーボードブーツで使用できるアイゼンなのですが。

スノーボードブーツは全体的にボリュームがあります。

普通の登山靴用のアイゼンは、つま先の引っかける部分がブーツに合わなく装着が難しいです。

スノーボードブーツに適した作りが必要になってきます。

それが↓

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Grivel G10 wide

参照:magic-mountain grivel カタログ

スノーボード用ソフトブーツやテレマークスキー靴用につま先が幅広使用の10本歯。フロントハーネス取り付け位置が外側だから幅広靴に合わせられる。フレックスメタルブレード装着。

重量 420g(片方)

magic-mountain grivel カタログ より引用

スノーボーダーの人はこれを使っている人が多いのではないかと思います。

メリット

こちらは、つま先のフックの部分が大き目に作られていて、大抵のスノーボードブーツに合うように作られています。

Burton ION 15/16 26.5cmに装着

私もこちらを使用しています。

ブーツにしっかりフィットして快適に登る事ができます。

スノーシューより取り回しと、グリップが良くなり。

なにより荷物の軽量化が出来ます。

スノーシューはペアで大体 1,600g位 なのでおよそ半分。
(次回、色々なスノーシューを記事にしたいと思います。)

また、足裏の黄色い部分。これが雪除けの役割をはたしています。

ゴムのような柔らかい素材がついているおかげで足裏に雪が付くことが少なくなります。

この雪除けが無いと登っている最中に雪が付いてしまい、歯が雪に噛まなくなってしまって危険です。

ただでさえ疲れている時に雪を落とす作業はしんどいです。

ましてや急な斜面だと、なおさらです。

できるだけ余計な作業はしたくないものです。

それと、グリベルの10本爪シリーズは、12本爪シリーズと比べると前歯の先が尖っていません。少し丸くなっています。

 

参照:magic-mountain grivel カタログ

(上が12本爪のG12、下が10本爪のG10)

これは左の10本爪の G10 がクライミング要素の無い雪山用だから。

前歯を蹴りこんで使用するアイスクライミング用ではないからです。

ですが、スノーボードバックカントリーで行く大抵の山、積雪期の2000m位から残雪期の3000m級の山であれば問題なく使用できると思います。

プラス、前歯がズボンの裾に引っかかって転倒しないよう考慮されてのことです。

急斜面で転んだら大変な事になりかねません。。

今シーズンは特に融雪が早いようで、土の露出が多いです。

その点では、グリベル G10 ワイド は、クロモリ製なので頑丈で岩や土が露出している所でも気にせずそのまま問題なく使用できます。
(岩や土では歯の消耗が早くなりますのでご注意を)

厳冬期のパフパフのパウダーを求めて登る時はもちろんスノーシューですが。

そんな日でも、風で雪が飛ばされてカリカリの面が露出している場所や、

壁のような急斜面を登らなくてはいけない場所など、スノーシューではヒヤリとする所で、アイゼンがあると安心できます。

もちろんスプリットボードのお守りとしても、バックパックに忍ばせておくと安心できると思います。

デメリット

そんなこんなでスノーボードブーツにはもってこいの グリベル G10 ワイド ですが。

デメリットは無いのかと聞かれると、ちょっと気になる点はあります。

  • スノーシューについているヒールリフト機能が使えないので、多少ふくらはぎが疲れるかもしれません。

それでも荷物が軽くなるのは、かなりありがたいです。

  • アイゼンをバックパックに入れると結構かさばる点です。

これはポーチに入れて外付けにすることで解消できます。工夫してサイドなどに付けると良いかと。

  • 使用後のお手入れです。クロモリ素材ですので、濡れたまま放っておくと錆びちゃいます。

きちんと洗って、拭いて乾かしましょう。

私のは多少錆びております。。。

終わりに

グリベル のアイゼンはスノーシューよりは全然軽くて良いのですが、
私的にはもう少し軽くしたいです。。。

そうなると選択肢はアルミアイゼンになってくるかと思います。

そちらはまた別の機会にまとめて紹介したいと思います。

なんにせよ、この グリベル G10 ワイド が安心してスノーボードブーツで使用できる事ができます。

残り少ないですが、春のバックカントリーで荷物を軽くして余裕を持って滑ってみて下さい。

それとスノーシューや、スプリットボードのお守りとして使ってみてはいかがでしょうか。

バックカントリーエリアは、スキー場とは違い、全く管理されていません。
大自然を相手に遊ばせてもらう体験です。
自然は素晴らしくもあり、厳しくもあります。
遭難、滑落、雪崩、怪我等 色々なリスクが常にあります。
毎年必ず事故や遭難等が起きております。
何が起きても、全て自己責任です。
その辺りを踏まえて、自然に敬意を払いながら参考にして頂ければと思います。

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