こんにちは。
暑いですね。。
今年はかなり夏らしい夏になってますね。
皆さん熱中症には気を付けて、こまめに水分補給をして、無理をしないでくださいね。
いや~、アバランチエアバックのカートリッジタイプをまとめるのは大変でした。。
なんせ日本語の情報が少ない。少ない。。。
種類も多いし、各メーカー新しいタイプか出してきてるしで。
何とかまとめてみましたけど、間違いがありましたらすいません。
その時は教えてくださいね。訂正します。
各メーカー似たようなシステムで、どれが良いのか難しいですが、対応バックパックが多い順に紹介しております。
詳細や対応バックパックは再度個別にまとめてUPします。
システムのみの重量ではどれが一番軽量という事は言えますが、
実際はそこにバックパックの重量がプラスされます。
バックパックの重量がプラスされた全体の重さは、容量の違いもありますので、どれが一番軽いか比較が難しいので参考までに見てください。
ABS
参照:ABS Avalanche Airbag YouTube
1980年から続くドイツの老舗、雪崩用エアバック専門メーカー「ABS Airbag」。
アバランチエアバックとバックパックのみを専門に開発するブランド。
火薬と圧縮ボンベを使い、左右にある二つのバルーンを膨らませます。
日本での正規代理店は
株式会社RTC Japan で、PeakPerformance ONLINE STORE で購入可能です。
以前は購入時に火薬の使用許可申請が必要のようでしたが、2014年6月25日より火薬取締法適用の除外認定をうけたそうで今は必要ないとの事です。
P.RIDE
本国オフィシャルサイトでは、新しいベースユニット「P.RIDE」が発表になっています↓
参照:ABS Avalanche Airbag YouTube
こちらには、なかなかすごい機能が付いています。詳しくはABS個別の詳細ページを準備しておりますので少々お待ちを。
Vario
参照: the perfect snow
従来の Vario Base Unit
日本の、PeakPerformance ONLINE STORE で発売されているものは
まだ「Vario Base Unit」だけみたいです。
特徴
- 火薬と圧縮ボンベを使いエアバッグに空気を充填。
- エアバックが左右に一つずつの、計二つある為、どちらかが不発でも安心。
- エアバックベースユニットと、荷物を入れるバックパック部分が分離できる作りになってい為、バックパックのサイズ変更が可能。
- 対応バックパックメーカーがアバランチエアバックの中で最多。
重量
Vario System total
(システムのみの重量。これにバックパックの重量がプラス)
カーボン製カートリッジ使用時 2,230g
Vario Base Unit 1,950g
カーボン製カートリッジ 280g
システム対応バックパック
ABS, Berghaus, Burton, Dakine, Dynastar, Evoc, Exped, Head, Karrimor, Mountain Hardwear, Osprey, Rocksnake, Rossignol, Salomon,
容量 30L
バックパック部分重量 500g
使用時の総重量 2,730g
Mammut
スイスの老舗、約150年の歴史がある アウトドアブランド マムート。
アバランチエアバッグは、もともとスイスの スノーパルス社 が開発した、アバランチエアバッグシステム 「リムーバブルエアバッグシステム」の技術を2012年に買収により統合。
他にもビーコンやショベル、プロープなど、アバランチセーフティgearをリリース。
日本国内では2007年より直営の マムートスポーツグループジャパン株式会社 が販売。
よりプロテクションが高い Pro PAS 3.0 と、より軽量な Pro RAS 3.0の二つのシステムがあります。
Pro PAS 3.0 の方は、個別のマムートアバランチエアバックの詳細ページを準備しておりますので少々お待ちを。
Pro RAS 3.0
参照:mammut.com
Removable Airbag System よりシンプルに、より軽量なバルーンの形になっています。
特徴
- 火薬を使わず、非可燃性の高圧のガスを封入したカートリッジにてバルーンを膨らます。
- システムの取り外しが可能なのでサイズを変えての使用が可能。
- 対応バックパックメーカーも有り、選択可能。
- 空のカートリッジを取扱店へ返品することで、3,000円で新しいカートリッジを購入可能。
重量
Pro RAS 3.0 (Removable Airbag System) System total
(システムのみの重量。これにバックパックの重量がプラス)
カーボン製カートリッジ使用時 1,030g
R.A.S.2.0 Base Unit 710g
カーボン製カートリッジ 320g
システム対応バックパック
Mammut, Jones Snowboards, Oakley, Rip Curl, Dakine, Norrona
Mammut
Light Removable Airbag 3.0
参照:mammut.jp
容量 30L
バックパック部分重量 1,030g
使用時の総重量 2,060 g
Alpride
参照:SCOTT Sports YouTube
Alpride は、2009年にスイスの EPFL大学院工学技術者 達によって設立された、アバランチエアバックシステムの専門メーカー。
エアバックシステムのみを専門で開発していて、バックパック自体は各アウトドアブランドとコラボで販売。
以前紹介した↓、電動アバランチエアバックを2018-19シーズンを Scott よりリリース予定。
この Scott から発売される電動エアバックが画期的!
これまで、電動エアバックのネックであった重さを、カートリッジタイプと変わらない軽さで発表。
カートリッジタイプと、電動タイプ、両方のテクノロジーを開発する唯一のメーカー。
Alpride 2.0
参照:alpride.com
特徴
- 火薬を使わず、非可燃性の高圧のガスを封入したカートリッジにてバルーンを膨らます。
- システムの取り外しが可能なのでサイズを変えての使用が可能。
- 対応バックパックメーカーも有り、選択可能。
- エアバックシステムがバックパック内で占める面積が非常にコンパクト。
これにより他の物より荷物が多く入れる事が出来、実際の内容量に差が出ます。
参照:alpride.com
重量
Alpride 2.0 System total 1,129g
(システムのみの重量。これにバックパックの重量がプラス)
Alpride 2.0 Base Unit 690g
カートリッジ 439g
システム対応バックパック
SCOTT
BACKCOUNTRY GUIDE AP 30
容量 30L
バックパック部分重量 1,560g
使用時の総重量 2,690g
こちらは、 Ferrino の一つ前のシステム Alpride 1.0 を使ったモデルの20L↓
BCA
参照:Backcountry Access YouTube
1994年、アメリカ・コロラド州ボルダーで創業の、アバランチセーフティgear専門メーカー。
他にもビーコンやショベル、プロープなどをリリース。
日本での正規代理店は、K2ジャパン 。
AVALANCHE AIRBAG 2.0
特徴
- 火薬を使わず、非可燃性の高圧のガスを封入したカートリッジにてバルーンを膨らます。
- システムの取り外しが可能なモデルも有り。バックパックを変えてサイズ変更可能。
- k2のバックパックに対応。
重量
AVALANCHE AIRBAG 2.0 System total 1,237g
(システムのみの重量。これにバックパックの重量がプラス)
AIRBAG 2.0 Base Unit 約679g
Float 2.0 シリンダー 558g
システム対応バックパック
BCA, K2
BCA
FLOAT 32™ AVALANCHE AIRBAG 2.0 BLACK
容量 32L
バックパック部分重量 1,806g
使用時の総重量 3,043g
こちらは、一つ前のモデルになります↓
Arva
参照:ARVA SNOW SAFETY EQUIPMENT YouTube
1978年フランス・アンシーで30年以上の歴史を持つフランスのアバランチセーフティgear専門メーカー。
他にもビーコンやショベル、プロープなどをリリース。
Reactor
一見、一つのバルーンに見えますが真ん中に内部仕切り付きのダブルチャンバーエアバッグ。
二つのバルーンにより、片方がパンクした場合でも、より信頼性が高まります。
特徴
- 火薬を使わず、非可燃性の高圧のガスを封入したカートリッジにてバルーンを膨らます。
- ダブルチャンバーエアバッグ。より信頼性が高い内部仕切り付きのエアバッグ。
- システムの取り外しが可能なのでサイズを変えての使用が可能。
- 対応バックパックは自社のみ。
重量
Reactor System total (システムのみの重量。これにバックパックの重量がプラス)
カーボン製カートリッジ使用時 1,100g
Reactor Base Unit 790g
カーボンカートリッジ 310g
システム対応バックパック
自社バックパックのみ
Arva
AIRBAG REACTOR 32
容量 32L
バックパック部分重量 1,250g
使用時の総重量 2,350g
Ortovox
参照:ORTOVOX International YouTube
電気技士であったジェラルド・カンペルが、1976年にドイツで創業。
アバランチセーフティgearからバックパック、ウェアまで手掛けてます。
日本での正規代理店は マジックマウンテン 。
AVABAG
参照:ortovox.com
非常に軽量な AVABAG システム、
こちらは、世界最大のスポーツ見本市 ISPO 2016/17にて、最高の製品に贈られる賞「ISPO PRODUCT OF THE YEAR」を受賞。
参照:ortovox.com
特徴
- 火薬を使わず、非可燃性の高圧のガスを封入したカートリッジにてバルーンを膨らます。
- システムの取り外しが可能なのでサイズを変えての使用が可能。
- 2016/17「ISPO PRODUCT OF THE YEAR」を受賞。
- 対応バックパックは自社のみ。
重量
AVABAG System total 1,000g
(システムのみの重量。これにバックパックの重量がプラス)
AVABAG Base Unit 690g
カーボンカートリッジ 310g
システム対応バックパック
自社バックパックのみ
Ortovox
ASCENT 30 AVABAG
参照:ortovox.com
容量 30L
バックパック部分重量 1,170g
使用時の総重量 2,170g
Aerosize
詳しくはわかりませんでしたが、ポーランドにある aerosize 。
まだ新しい最近のメーカーと思われます。
詳しくわかり次第、追記しておきます。
AEROSIZE SYSTEM
こちらはとてもユニークな発想です。
バックパックではなく、ベストです。
アバランチエアバックベストとでもいうのか?
新しいジャンルになります。
↓の動画を見てもらうとわかりやすいですが、AEROSIZE SYSTEM ベスト を装着してから、今まで使用していた普通のバックパックを装着します。
参照:Hendrik Morkel YouTube
この発想はとても面白いですね。
今まで使っていたバックパックも使えますし、アイディアは素晴らしいと思います。
もう少し軽量で、見た目がすっきりすれば、結構普及しそうな気がするのは私だけでしょうか。
今後に期待したいですね。
特徴
- ベスト タイプ。この為、今まで使用していた普通のバックパックを使用できる。
- 火薬を使わず、非可燃性の高圧のガスを封入したカートリッジにてバルーンを膨らます。
- 標準的なアバランシェエアバッグと同じ総容積のエアバッグ。
- ハイブリッドデュアルチャンバー技術。
重量
AEROSIZE Base Unit & Vest 1,545g
カートリッジ 55g
システム対応バックパック
ベストタイプになるので、今まで使用していた普通のバックパックを使用できる。
どんなバックパックも装着可能。
アバランチバックパックもあったみたいですが、今はメーカーオフィシャルサイトでは表示できなくなっています。
こちらもわかり次第、追記します。
終わりに
こうしてまとめてみると結構あるんですね。
各メーカー共に実績も出てきて新しいモデルも多数出てきています。
それに、ベストタイプは面白いですね。
バックパックを選ばないという点でとても魅力的だと思います。
やはり、電動タイプと比べてしまうとカートリッジの充填に手間がかかってしまうネックがありますが、価格が電動と比べるとお求めやすいかと思います。
また、対応バックパックも多いので自分の好みにあった物を見つけやすいかと。
各システムの、対応バックパックなどの詳細もまとめて行きたいと思います。
最後に、前回も記載しましたが再度載せておきます。
アバランチエアバックを装着していれば、必ず助かるという訳ではありません。
正しい装着の仕方、使い方をして効果が出てくるものです。
こんな調査結果もあります↓
楽観的な見方では、展開に成功したエアバッグはエアバッグがなければおそらく死亡していたケースで約5割の人の命を救った。悲観的に見れば、エアバッグの展開に成功しても半数は命を落とした、といえる。
whiteroomski.com より引用
エアバックを身に着けて雪崩に遭遇し展開できたとしても、半数の方は亡くなっている。
雪崩に流されている間に立木や岩との衝突や、深い埋没など、展開に成功できてても助からない可能性もある。
やはりこれが事実なのでしょう。。
さらに、
「リスク・ホメオスタシス」と呼ばれる問題への軽視がある。身の安全を守るための道具を使用することでユーザーのリスク許容レベルが上がる現象がしばしば見られる。エアバッグ着用によって、今まで以上にパウダーにありつける。楽しみも増えるが、リスクも増えるのだ。
エアバックを身に着ける事によっての気持ちの過信により、より危険に遭遇しやすくなってしまうと言っています。
確かに、これが一番陥りやすいかと思います。
エアバック付けてるから大丈夫でしょう~。。
なんて軽い気持ちの方はいないとは思いますが、多少なりとも危険に対して過信が出てしまう。
ここは十分に気を付けたいところではあります。
最初から危険な地形には近づかない。
雪崩に遭遇しない。
それに尽きます。
それでも、エアバックには効果がありますので、保険として身に着けるに越した事は無いのは確かだと思います。