「Burton Ion」 2011~2019 過去モデルと来季モデル比較。 ボア。レザー。ステップオン。


北海道胆振東部地震により被災された皆様、心よりお見舞いを申し上げます。
被災地の一日も早い復興を心より願っております。


そろそろ冬の事が気になりだす方も多いのではないでしょうか。

何やら、8月にはもう北海道で初雪を観測したとか。

1974年からの記録の中では、最も早い記録。

今日(17日)の午前0時52分に、北海道大雪山系黒岳の標高1900メートルの場所にある黒岳石室にて、初雪が観測されました。(株)りんゆう観光(大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ)による独自観測で、1974年からの記録では最も早い記録となりました。

冬が待ち遠しいですね。

さて冬が待ち遠しい時は、来季のモデルでも見てみましょう。

今回は私も使用している Burton Ion を過去モデルからどのように変化してきたかまとめてみました。

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Ion とは

バートンで一番売れているスノーボードブーツ。

つまり世界で一番売れているブーツと言っても過言ではないと思われる。

毎年アップデートを重ねていて、常に進化をしている業界の指針的なブーツ。

特徴

【足形小型化テクノロジー】
通常のブーツよりワンサイズ分アウターが小さく作られており、フォルムがスッキリとしている。

【EST最適化軽量薄型ミッドソール】
薄くて足裏の感覚が感じやすいソールで、重心を低く保ち、よりサーフィンや、スケートに近い感覚で敏感にコントロールを可能に。
足裏は感じれてもクッション性も完璧。

【オートカントクッション】
密度の違う二つのソールで、足を自然なポジションに保ち、疲労を軽減。

【Speed Zone™レーシングシステム】
足首より上と、甲から足首までの締め分け可能なシューレースで瞬時に好みのフィットを実現。

【アジアンフィット】
インナーがアジア人の足によりフィットする様に、前足部分が幅広で、甲が少し高く作られている。

その他にも色々な機能があるが、とにかく、常に最高の技術が込められている Burton ブーツの上位モデル。

硬さは10中8となっていて、バートンのブーツの中でドリフターに次いで二番目に硬いモデル。

BURTON オフィシャルサイト↓

一日中暖かく快適で、圧倒的なパフォーマンスを実現。一日中ライディングを楽しめるメンズ スノーボードブーツが豊富に揃ったBurtonオンラインストア。

Ion(Speed Zone)

過去モデル

12-13


   

タイヤメーカー、ピレリ のソールを使い。ソールにはナイキの様にエアが使用されていた。

インナーは、今年モデルと同様に、メッシュ素材のものであった。

靴紐はスピードゾーン。

この年のモデルが、Ion史上 最軽量だったのではないかと思われる。

27.5cm で 886g(片方) とかなり軽い。

black、white、の二色展。

13-14


  

この年のモデルまで、ソールに ピレリ 素材の物を使用。

この年の大きな変更点が。画像でもわかる通り、インナーが変更に。

サンダルで有名なクロックスの様な素材、EVAフォームを使用。

EVAフォームにより、反発力があり、クッション性と強度が向上。

また、防水性も向上。

とは言っても重量は増量し、通気性は悪くなる。

26.5cm で 1,110g(片方)と やはり重くなる。

black、navy、の二色展開。

14-15


 

この年のモデルから、ソールが ピレリ 素材の物ではなく、バートン オリジナルの物に。

エアもなくなり、ソールパターンも多少変更に。

アウターパターンは踵の補強部分の変更。

この年の大きな変更点として、インナーの脛にあたる部分、タンのベルクロの仕様が変更。

より紐の緩みを少なくなる形になり、フィット感が向上。

個人的には、この変更がかなり調子が良く感じた。

black、purple、の二色展開。

15-16


インナー、ソールパターンに大きな変更点は無し。

アウターのシューレース部分が変更。

長年履いても、スピードゾーンの紐は頑丈で滅多な事では切れないが、丈夫な紐が仇となりシューレース部分が耐えられなくて壊れる場合があり。

その弱点を、プラスチックで補強し、より強度が向上。

26.5cm で 1,080g(片方)

black、green、gray、の三色展開。

16-17


この年のモデルで、大きな変更点が。

ご覧の通り、インナーの素材が変更。

数年前の様に、メッシュ素材に逆戻り。正確にはEVAフォームとメッシュ生地に変更。

やはり通気性を考慮してなのか、それとも硬すぎての変更なのか。軽量化の為か。

どちらにしても、18-19モデルまでこのインナーが継続。

blackとnavyの二色展開。

17-18(去年モデル)

ソールパターンの変更と、アウターの踵の補強パターンが変更。

現在のところ、この年の形でほぼほぼ完成形なのか、来季モデルと大きな差はなし。

また、この年に Ion Boa が登場。

green、black、の二色展開。

18-19(来季モデル)

 

18-19 の Ion は二色展開。

特に目立った変更点は見当たらなく、やはり今のところでは完成度が高いブーツという事だろう。

この年から Step On にも Ion が登場し、選択の幅が広がる。

Ion 、Ion Boa 、 Ion leather 、Ion Step On 、と全四種類。

ここまで選択肢の多いブーツは他にはないかと。

それだけ、完成度が高く、ユーザー数が多いという事。

Ion の魅力

私は、11-12モデルから使用し、13-14モデル、 現在15-16モデルを使用しています。

個人的な感想としては、やはり何といってもスピードを出した時の安定感は流石で、ガッチリとホールドしてくれます。

さらに踵のフィット感も完璧で、まず踵が浮くことはありません。

足全体に吸い付く様にフィットします。

かなりレスポンスが良く、クイックに反応してくれる為、どんな状況でも安心して滑る事が出来ます。

ネクストレベルにレベルアップをしたい方や、ハーフパイプやキッカー、高速のカービングやフリーランを重視の方にオススメなブーツだと思います。

アップデートの歴史

Ion は毎年小さな変更はありますが、大体3年に一度、大きなアップデートをするのかと思います。

そうなると18-19モデルはかなり完成度の高いモデルではないのかと。

19-20モデルで、また新たな挑戦をしてくることでしょう。

より使いやすく、より頑丈にとバートンさんの進化の追及が楽しみです。

インナータンの仕様が変更


14-15モデルから、タンの仕様が変更になりより緩みにくくなりました。

 

左(上)が13-14。右(下)が15-16。

足の甲部分にカーブ状のパネルを配置することで、滑っていると徐々に緩んできてしまう悩みを解消。

このアップデートはかなり素晴らしく、昔のモデルは徐々に緩んできてしまうところが、ほぼ緩まない仕様に。

シューレース部分の補強


また、15-16モデルにて、スピードゾーンのシューレース部分がプラスチックの補強材が付きより頑丈に。

 

画像は 去年の Boa タイプと、来季の通常の Ion との比較ですが、通常の Ion はプラスチックで補強されています。

14-15モデルまでは、去年の Boa タイプと同じような補強無しでした。

Boa タイプは締め上げにそこまで力がかからないのか、補強がない昔のタイプと同じ仕様になっています。

スピードゾーンの紐は切れる事は、まずないと思いますが、その頑丈な紐にシューレースが耐えきれずちぎれます。

 

実際に私の壊れた13-14モデルの写真です。

かなり使い込んでいて、汚い物ですがご了承ください。

サンデーボーダーで長年使っていたのと、毎回ガチガチに締め上げる為、負担がかかりすぎて壊れてしまったのだと思います。

そんな寿命で壊れた部分とはいえ、ここもきちんとアップデートしています。

また、アップデートの際にプラスチックの補強だけではなく、仕様も多少変更されています。

 

左(上)が13-14。右(下)が15-16。

それまでは、内側から紐が出ていたところを、アップデートにより外側から紐を出す仕様に変更。

これにより、より足を包み込むような形に。

長年使用し、寿命だったブーツとはいえ、バックカントリーではなくて本当に良かったなと。

やはりバックカントリーに行く際は、予備の靴紐は大事ですね。

まあ、何より私が寿命をとうに過ぎたブーツを、履きすぎなのがいけないのでしょうが。。

インナーの変更


13-14から15-16モデルまでの3シーズンで使われていたクロックスみたいなEVA素材から、16-17モデルよりメッシュとEVAのコラボモデルへとアップデートされています。

  

左(上)12-13モデル。中13-14モデル。右(下)16-17モデル。

やはり通気性と軽量化はメッシュの方が良かったということですね。

後はEVAインナーは硬めの為、足が痛くなるという方も多かったのかも。

ですがこの廃止となったEVAインナーは、春雪のシャバシャバな時の靴内部への水の侵入を防ぐというメリットがありました。

Ion Boa

17-18(去年モデル)

Photon モデルで好評だった、バートン独自の Boa を使用した Ion 。

上部と下部で締め分けができ、Ion オリジナルの締め上げパターンで足首がしっかり閉まるようにシューレースを配置。

ハイパワーフォーカスBoa®クロージャーを採用。

この年の Boa タイプはインターナショナルフィットのみで、アジアンフィットの発売は無し。

ただ、試着してみた感想としては、インターナショナルフィットでも問題ないのかな?と。

逆にアジアンフィットだとブーツの中でつま先の遊びが多く、微妙なコントロールに影響しちゃっているのでは?と思ってしまうくらいフィット感が良かったです。

足の形によって個人差があります。あくまで私の感想です。

18-19(来季モデル)

17-18シーズンまではグローバルフィットのみだったが、18-19モデルはアジアンフィットで発売。

インナーの他は、17-18モデルと変化は見られず。

Ion Boa の魅力

Boa社 の Boa は現在締め付けが必要なところでは至る所で使われています。

実績も十分で安心して使えるシステム。

またバートンの Boa システムは、他のメーカーで多いワイヤーを使わず、スピードゾーンと同じ TEUFELBERGER社 製のロープを使用しています。

このスピードゾーンにも使われているロープはかなり頑丈で、ステンレスワイヤーと同等の強度をもちつつ、適度な伸び縮みがあり、しなやかなフレックスが得れスノーボードブーツには最適です。

そして Boa の魅力は何といっても、力をかけずに締め上げが可能なところでしょう。

ダイヤルを回すだけで締め上げが可能です。

長時間の使用で足がしびれてきても、リフトの上で緩ませてあげる事が可能。

リフト乗車中は足を開放してあげてリラックス。

リフトを降りる前にダイヤルを回して締め上げてしまえばそのまますぐに滑走可能。

またキッカーに入る前や、滑っている途中でもダイヤルを回すだけで、瞬時にフィット感を調節できてしまいます。

ブーツの緩みや、フィット感に敏感な方、足のしびれに悩んでいる方はかなり魅力的なシステムだと思います。

Ion Leather

17-18(去年モデル)

確か、13-14から続いている Ion Leather 。

基本は構造はノーマルの Ion と変わらないが、アウターがRed Wingの革。

履けば履くほど革が自分の足に馴染んで、もう自分の足と同化することでしょう。

18-19(来季モデル)

去年モデルとパターンは変わっていない様に感じます。

ただ、革の質感が変わったようです。

見た感じでは革が、より滲みにくい素材になったのではないかと思われます。

Ion Leather の魅力

一定のファンが多いレーザーのIon。

Made in the USAの防水 Red Wing® レザーを使用。

好きな人にはたまらないモデル。

基本構造はノーマルの Ion と変わりませんが、より硬めで、そして重いです。

馴染むまでに多少時間がかかりますが、馴染んでしまえば調子が良いそうです。

最初の数回は足が痛すぎて滑れない方もいるぐらいなので、家などで履いて馴染ませてからの使用が良いみたいです。

またレザーの為、革の手入れが必要です。

撥水クリームを塗ってあげて、大事に仕上げていく楽しみもあります。

革が馴染んで、自分の足にピッタリと合ったオリジナルのブーツを仕上げてください。

ダニー も ベン もお気に入りみたいです↓

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Ion Speed Zone Step On

 

 

参照:darksidesnowboards.com

昨シーズン新たに登場した Burton のステップイン システム「ステップ オン」。

詳しくは、前回の記事で↓

先日書きました、現在のところスノーボードでステップインシステムは何種類あるのかをまとめました↓ 【スノーボードのステップインていく...

こちらは、グローバルフィットのみ。

来季にアジアンフィットが出てくるのでしょうね。

Ion Speed Zone Step On の魅力

ついに ステップオン に、 Ion が登場。

王道のハイエンドブーツの ステップオン 。

靴ひもは スピードゾーン システム。

これにより上下の締め付けの調節が可能。

フィット感の調節を、より自由に。

Photon と比べると、インナーもワンランクUPの為、足首をしっかりホールド。

Photon より硬めで、レスポンスもよく、クイックに反応して、スピードにも耐えてくれる事でしょう。

Photonもそうですが、アンクルを Boa にて調節して、お好みの締め具合にできるのも良いですね。

踵が固定されているので、理論上は普通のバインディングのアンクルと同じ様に締め付けが可能だと思います。

このステップオン ブーツのアンクルを見た時に思ったんですが、普通のバインディングのラチェットも Boa にできちゃうんじゃないかな?と。

ラチェットより、軽いだろうし。。

まぁ、ラチェットの様に外せないし、脱ぎ履きが難しいかな。。

そろそろラチェットじゃないバインも出てきそうな気もしなくはないのですがね。

画像を見る限りでは、ソールに 「EST」のマークが入っていないので、まだ【EST最適化軽量薄型ミッドソール】でははないのかな?

私も現物をじっくり見た事がないので、なんとも言えませんが Ion まで発売してきたという事は、BURTON さんは かなり本気ですね。

初心者さん、狙いでは無い感じです。

最上級の SLX まで ステップオン モデルが出てきて、ライダー達が大会やムービーで ステップオン を履き始めたら完全にスタンダードになるんでしょうね。

ただ、パイプやキッカーでは物理的にストラップの安心感が必要なので、今後どうなって行くのかが楽しみです。

他には、スプリットボード用の ステップオン が出たら面白いのですが。。

終わりに

板は Burton じゃなくても、Burton の足回りを使用している人は多いと思います。

かく言う私もその一人です。

なんだかんだで、足回りの基本な感じなんじゃないかとなと思います。

新しいチャレンジを忘れずに、先進的に開発を行ってきて、常に業界を引っ張ってきた Burton 。

そんな中、20年以上続いている Ion 。

正直間違いないモデルだと私は思います。

硬さなど個人差はありますが、オススメなブーツです。

まぁ、皆さんご存知だとは思いますが。

ただ、最近は他のメーカーで、気になるブーツや魅力的なブーツも出始めてきました。

そちらは、また別の記事にまとめてみたいと思います。

正直、私はスノーボードで一番大事なアイテムはブーツなのではないかと思います。

足と板を繋げる、一番最初の道具。

どんなに素晴らしい板に乗っていても、足に合わないブーツでは楽しめないと思います。

足に合ったブーツを見つける事が、楽しむ為にも、上達の為にも、第一だと思います。

それでは、来シーズンも快適なブーツで楽しいスノーボードを。

関連ページ↓

先日書きました、現在のところスノーボードでステップインシステムは何種類あるのかをまとめました↓ 【スノーボードのステップインていく...